【ポケカ】ポケモン通信はデッキに必須なのか

ポケモン通信は必須なのか ポケカ

今回はポケモンカードのデッキ構築に関する内容です。

取り上げるのは、手札のポケモンと山札のポケモンを交換する「ポケモン通信」はどんなデッキにも必須なのかです。

ポケカ初心者もそうでない人もある程度は、上級者や大会で結果出している人のデッキレシピを参考にデッキ構築をすることが多いと思います。

いろんなデッキレシピを見てみてもクイックボール同様に多くのデッキに「ポケモン通信」が採用されています。

いろんなデッキに採用されてるからきっと必須級のカードだよね!

っていうのがポケカをはじめた当初の僕の感想なんですが、ポケモン通信を簡単にデッキに入れることができない理由があります。

  • そもそも最近のパックには入ってないよ!
  • シングル買いしようとすると1枚500円以上するよ!

この記事を執筆している時点で某カードショップの購入価格で880円しました。

4枚揃えたら3,500円…

主役になるカードじゃないのに1枚あたりそんなにお金かけれないよ。

そこで、この記事ではポケモン通信はデッキに必須なのか、必須だとしたら何枚入れる必要があるのかを考察していきます。

デッキからポケモンを持ってくるカードの選択に迷っている人は参考にしてください。

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ポケモン通信の性能・特徴

ポケモン通信

ポケモン通信の効果は、手札のポケモンとデッキのポケモンを交換するカードです。

この効果を分解するとこんな感じです。

前提条件

  • 手札にポケモン通信がある
  • 手札にポケモンがある

効果

  • 手札のポケモン通信をトラッシュする(-1
  • 手札のポケモンをデッキに戻す(-1
  • デッキからポケモンを手札に加える(+1)

ポケモンカードゲームの戦い方の基本は、たねポケモンを場に出して、エネルギーをつけたり、進化させたり、道具をもたせたりして育てることが重要です。

育てるためにはポケモンが必要なので、必要なポケモンを手札に加えられる効果はポケモンカードにおいて最重要です。

一方で、前回の記事でも書いたのですが、僕はカードゲームにおいて手札を増やすことも重要だと考えています。

手札が多ければ、それだけ選択肢が増えるからです。

その観点でいくと「ポケモン通信」はポケモン通信を使い(-1)、手札のポケモンをデッキに戻し(-1)、デッキからポケモンを加える(+1)なので2:1の交換で使用後は手札が減るカードです。

たしかに重要なカードではあるんですが、デメリットもあるカードです。

実際使ってみてもこんな状況になったことはないでしょうか。

  • 手札にポケモンがなくて、ポケモン通信がそもそも使えない
  • 好きなポケモンを手札に加えた後の展開が弱い

それでも使われるポケモン通信なので、次に他のカードと比較してみましょう。

他のデッキからポケモンをもってくるカードと比較

今回比較対象として、ポケモンをデッキから持ってくるカードとしてクイックボール、レベルボール、しんかのおこうと比較します。

比較

まず手札に持ってこれるカードに違いがあります。

クイックボール、レベルボール、しんかのおこうは手札に加えられるポケモンに条件があります。

すなわち、手札にこれらのカードが来たときに、その状況で必要なポケモンを必ず手札に加えられるわけではありません。

一方でレベルボール、しんかのおこうは使用後に手札の枚数が変わらない1:1交換ができるカードです。

しかしクイックボール、ポケモン通信のほうがデッキに採用される割合は高く、それにはV、GXのようなHPが比較的高い(レベルボール圏外)たねポケモンを加えられる強さがあります。

バトルの中心となっていくポケモンはもちろんのこと、デデンネGXやクロバットVのように手札を増加させる特性をもったカードを持ってこれるので、-1+5にすることができるのがクイックボール、ポケモン通信の強いところです。

デメリットはあるんだけど、それを打ち消すほどのメリットがあるのがポケモン通信というカードです。

こうなるとやっぱりポケモン通信は必要なんじゃないかという結論につながりそうなので、次にデッキの採用率から考察をしていきたいと思います。

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ポケモン通信のデッキ採用率

大会で結果を残したデッキを集計してポケモン通信の採用枚数を考察していきます。

  • 集計日:2021年6月17日
  • サンプル数:30
  • サンプルから除外:パーフェクション、超タイプのデッキ

パーフェクションはタッグコール、超タイプのデッキは霧の水晶といったカードが採用されるので、今回の考察対象からは除外しました。

サンプルとしたデッキの種類は以下のようなものがあります。

  • リーフィアVMAXデッキ
  • インテレオンVMAX(れんげき)デッキ
  • ゲンガーVMAX/ブラッキーVMAXデッキ
  • はくばバドレックスVMAXデッキ
  • ニンフィアVMAXデッキ 等

進化ライン数とポケモン通信の関係

今回見ていきたいのは次の指標です。

「ポケモンの進化ライン数に対するポケモン通信の採用枚数」

ポケモン通信は手札のポケモンと山札のポケモンを交換するカードなので、今は使わないポケモンをデッキにもどして、今必要なポケモンを手札に加えるカードとも言いかえられます。

今は使わないポケモンってどんなカードがあるだろうと思ったときに、進化ポケモンが思い浮かびました。

たねポケモンであれば、基本的には手札にあればベンチに出すことができます。

一方で進化ポケモンはその進化元のポケモンが場にいなければ、今は使えないカードになります。

そこで「進化ラインが多い=進化ポケモンが手札で腐りやすい」と仮説を立てて、進化ラインの多さとポケモン通信の枚数比を追っていきます。

ここでいう進化ラインとは、れんげきウーラオスデッキを例に図に表すと以下のイメージです。

進化ラインの説明

裏工作のインテレオンとれんげきウーラオスVMAXを進化ポケモンとして採用している場合は、たねポケモンから進化するラインが2種類存在するので、進化ライン数=2と考えます。

進化ラインとポケモン通信の採用枚数について次の2つを計算してみました。

①ポケモン通信の採用枚数 ÷ ポケモンV進化ライン数

ポケモンV進化ライン比

②ポケモン通信の採用枚数 ÷ ポケモン進化ライン数

進化ライン比

数字の見方を解説します。

「①ポケモン通信の採用枚数 ÷ ポケモンV進化ライン数」については、先程のウーラオスV進化ライン+インテレオン進化ラインのデッキを例にとると、このデッキに2枚のポケモン通信が採用されていれば、以下の計算式で2以上3未満のデッキ数にカウントされます。

① =(ポケモン通信2枚) ÷ (V進化ライン1) = 2

ポケモンVの進化ラインが2に対して、3枚のポケモン通信が採用されれば、① = 1.5となるので、1以上2未満のデッキ数にカウントされます。

「②ポケモン通信の採用枚数 ÷ ポケモン進化ライン数」については同様に分母がデッキ内のすべての進化ライン数になる違いがあります。

例1

 

例2

 

これらの数値から見える傾向としては、

  • ポケモンVの進化ライン数+1枚のポケモン通信が採用される傾向にある
  • 進化ラインの数だけポケモン通信が採用される傾向にある

すなわち、ポケモン通信の採用枚数を減らす場合は、デッキに採用しているポケモンの進化ライン数も減らす必要性がありそうです。

以下のデッキは、進化ラインも多いので、3枚以上のポケモン通信が採用される割合が多かったです。

  • ゲンガーVMAX/ブラッキーVMAXデッキ
  • ムゲンダイナVMAX/ブラッキーVMAXデッキ
  • インテレオンVMAX(れんげき)/れんげきウーラオスVMAXデッキ
  • ニンフィアVMAXデッキ 等

ポケモン通信を採用していないデッキ例

次にポケモン通信を採用していないデッキについて見ていきます。

ポケモン通信が採用されていない場合でも、なにかしらポケモンを手札に持ってくる方法が採用されている思うので確認していきます。

ドロー効果を持つカードを多めに採用

ドローソース

特定のカードを山札からサーチしてくるのではなく、ドローを目的としたカードを多めに採用して手札に目的のカードを持ってくる確率を上げる手法です。

このパターンのデッキでは、博士の研究を4枚採用したり、いちげきのデッキであればそこにあくの塔を加えることでドローを強化しています。

以前紹介したデッキレシピでは、”やりくり”チラチーノでドローを加速して、チラチーノ自体はレベルボール、しんかのおこうで持ってくる型を採用しました。

キャプチャーエネルギー+α

キャプチャーエネルギーとでたとこサーチ

続いてはグッズ以外のポケモンをサーチできるカードを採用するケースです。

特にキャプチャーエネルギーを採用しやすいリーフィアVMAXデッキによく見られました。

キャプチャーエネルギーではたねポケモンを持ってこれるので+αとしてしんかのおこうを多めに採用したり、”でたとこサーチ”のエルフーンのように任意のカードを採用することで補完し合っている構築です。

裏工作+メイ

裏工作とメイ

続いて非GX・Vデッキで採用されることのある裏工作+メイです。

裏工作自体がポケモンを持ってくるトレーナーズをサーチできるので、そもそもポケモン通信を不採用にしやすいのですが、それに加えてメイによって好きなポケモン、トレーナーズ、基本エネルギーを手札に加えることができます。

効果が強力な反面、前の相手の番に自分のポケモンがきぜつしていないと使えない発動条件がきびしいカードではあるものの、裏工作によってそのハードルを下げています。

きぜつをトリガーとするので、VMAXとかを主体にするデッキでは採用しにくいです。

ぐんぐんシェイク

ぐんぐんシェイク

個人的には大好きなぐんぐんシェイクで結果を出しているデッキもありました。

直接山札から進化ポケモンを持ってきてそのまま進化できるので、上手く使えば進化ポケモンを効率的に回せます。

このデッキにはクイックボール:しんかのおこう:ぐんぐんシェイク=4:3:3で採用されていて、他にポケモンを持ってくるグッズは採用されていなかったです。

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まとめ:ポケモン通信は必須なのか

今回の考察をまとめます。

まず前提として、ポケモン通信は使用後に手札が減るデメリットはあるんだけど、それを打ち消すほどのメリットがあるというカードです。

このデメリットも、手札のポケモンを使いたいタイミングまでデッキに温存しておくと考えればメリットにすらなっていきます。

そのため多くのデッキに採用されており、採用を見送る場合は代替カードを探すより、デッキ構成を見直す必要がありそうです。

ポケモン通信を採用しないデッキを構築する場合は以下を意識したほうがよさそうです。

  • デッキ内の進化ラインの数を減らす
  • ドローを目的としたカードを多めに採用する
  • 裏工作、でたとこサーチ、キャプチャーエネ等のポケモンにつながる特性のカードを採用

そもそもポケモン通信を採用しないことを目的にデッキを作ること自体があまりイケてないのですが、とはいってもCレギュレーションのカードを集めるのにこれから数千円かけたくないよねっていう人の参考になればという気持ちで書きました。

ぜひ率直なご意見をください!

前回の記事▼

【ポケカ】"裏工作"と"やりくり"の性能を比較してみた
ポケモンカードゲームのデッキ構築のための考察記事です。本記事では特性"うらこうさく"を持つジメレオン、インテレオンと特性"やりくり"を持つチラチーノの性能を比較しています。

最後まで読んでくれてありがとうございます!

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