【ポケカ】マリィの高騰をスタンダールで考えてみた

マリィと恋愛論 ポケカ

僕はいまひとりの少女に夢中です。

なかなか自分のもとに来てくれなく、毎日、毎日、彼女を手に入れたくて悶々とする日々を過ごしています。

僕が夢中になっているのがこちら。

マリィ

引用:ポケモンカード公式ホームページ

ポケモンカードのハイクラスパック「シャイニースターV」のマリィSRです。

最近のポケカバブルで色々なカードの価格が高騰していますが、このマリィちゃんも発売から数ヶ月でポケモン界のトップアイドルまで上り詰めました。

シャイニスターVが発売になった当初、僕はまだポケカをはじめていなかったのですが、注目を集めていたカードはリザードンの色違いのカードでした。

当時、このパックのトップレアであったリザードンVMAXが2万円近くでカードショップやメルカリで取引されていたのに対し、今回取り上げるマリィは発売後は1万円前後の価格でした。

発売された昨年11月末からわずか2ヶ月で1枚1万円前後から4万円台まで値上がりしました。

ポケモンカードがこんなに短期間で値上がりするものだと思ってもいませんでした。

そして1枚1万円前後でも高くて買うのを見送っていた過去の自分を責めています。

そして現在は、

シャイニースターVの再販情報が流ればショップを巡り。

マリィが当たりのオリパを見れば少ない口数で購入を繰り返す。

そんな日々を過ごしています。

なぜこんなにもマリィに夢中になってしまうのだろうか?

カードが高騰する = その値段でも買う人がいる(マリィに夢中な人が多い)状態だと思います。

マリィの高騰理由についてはyoutube等でたくさんのポケカ有識者の方が考察されています。

今回この記事では少し違った切り口で、

恋愛論を通してマリィの高騰を探りたいと思います!

ちなみにスタンダールという名前を聞いたことがありますか?

スタンダールは19世紀のフランス人作家で、「赤と黒」のような小説や「恋愛論」が有名な偉人です。

僕はこのスタンダールの「恋愛論」にある本を通して出会いました。

それがこの本。

「運命の恋をかなえるスタンダール」

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「夢をかなえるゾウ」で有名な水野敬也さんの書いた笑いあり、涙あり、学びありの恋愛小説です。

最近ふと本棚にあったこの本を手にとって読んでいたときに、

「あれ、もしかしてマリィに夢中なのってこういうことかも」

と思いついたのが、この記事を書こうと思ったきっかけでした。

この記事では、まず「運命の恋をかなえるスタンダール」という本の概要を紹介した後に、そこから導き出せる「なぜ僕らはマリィに夢中になるのか」に解答していきたいと思います。

ちなみにこの記事を読んでも、

  • マリィは今後も高騰し続けるのか
  • マリィをお得にゲットする方法はあるのか
  • マリィの次に高騰するカード予想

については知ることはできません。

この記事を読んだ後に得られるのは、「だから僕らはマリィを求めてしまうのか」という納得感だけです。

それではまず、スタンダールの恋愛論から紹介していきます。

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スタンダール=結晶作用のおじさん

マリィを語る前に、スタンダールについて、正しくは「運命の恋をかなえるスタンダール」という本を紹介します。

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恋愛経験ゼロ・三十路の文学女子の物語

「夢をかなえるゾウ」で有名な水野敬也さんの書いた本「運命の恋をかなえるスタンダール」は、恋愛経験ゼロ・三十路の文学女子が憧れの男性「マリウス」との恋愛を成功させるまでを描いた恋愛小説です。

主人公は図書館で働く恋愛経験ゼロ・三十路の文学女子。

図書館でかっこいい人を見る度に、小説の登場人物に例えて呼んでしまうちょっとオタクな女子です。

理想の恋人のタイプ「レ・ミゼラブル」のマリウスみたいな人。

理想にどんぴしゃな男性「マリウス」が目の前に現れるも、恋愛経験のなさと自信のなさから奥手になってしまう。

ある時、スタンダールの恋愛論が本棚から落ちてきて、本の中からなぜか日本語をペラペラと話せるスタンダールが出てきます。

そんな一見うさんくさいおじさん、スタンダールが主人公に恋愛のノウハウを伝授していくという物語です。

結晶作用を制するものが恋愛を制する

そんなスタンダールが教える恋愛論の最も重要な概念が「結晶作用」です。

スタンダールによると「結晶作用」を利用すれば、どんなに顔が整っている美人よりも魅力的に映ることができるとのこと。

「結晶作用」というのは、一度好きになってしまった相手は、その欠点を含めて美しく・・・いや、その欠点こそが美しく見えてしまう心理作用のことらしいです。

つまり、「恋は盲目」ということですね。

すぐ機嫌悪くなる、朝起きるのが遅い、整理整頓が苦手…でもそんなところも可愛いんだよなって思うときありますよね?

まさにこの状態が「結晶作用」が働いている状態です。

他に「結晶作用」には以下のような特徴があります。

  • 人は価値観で好きになるよりむしろ、周囲から認められている人に結晶作用を起こしやすい
  • 好きな人から好意があるような反応をされて舞い上がるというのは結晶作用を強めることを意味する
  • 相手に強く結晶効果を抱いてもらうためには、悪女になる必要がある

つまり誰かに恋をするというのは、その人に対して結晶作用を引き起こすことらしい。

塩の結晶がもともとは単なる塩でしかないように、結晶作用とは、その人を実像以上に輝かせる働きだと言えるかもしれない。

相手に自分に対して結晶作用を働かせることこそが、恋愛を制することなのだとスタンダールは教えてくれています。

ここで紹介した結晶作用の特徴をみて、

「あ、これはマリィにも当てはまるわ」

と思ったのです。

そこでマリィの高騰がなぜ結晶作用で説明できるのかを次に解説していきます。

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マリィに対して結晶作用が働いている

「結晶作用とは、その人を実像以上に輝かせる働きだと言えるかもしれない。」と紹介しました。

すなわちマリィのカードが高騰しているのは、「結晶作用が働いているからでは!?」と思ったわけです。

なぜなら上で紹介した結晶作用の特徴がぴたりと当てはまったからです。

1つずつ見ていきましょう。

マリィは万人が納得する美少女

  • 人は価値観で好きになるよりむしろ、周囲から認められている人に結晶作用を起こしやすい

まずはこれを見ていきます。

マリィのカードの特徴は次の3つです。

  1. 圧倒的に可愛い
  2. カードの効果が強い
  3. 入手が困難

これはほとんどの人が納得できる特徴ではないでしょうか。

さいとうなおき先生の書いた圧倒的に可愛いイラスト。

そしてユニフォーム姿というまさに戦うシーンを描いていること。

かのミケランジェロのダビデ像も、他の芸術家がダビデが巨人ゴリアテと戦うシーンを描いたのに対し、ミケランジェロはゴリアテとの戦いを決意したダビデの姿を描いたことで唯一後世まで残った作品になったとのこと。

ミケランジェロは戦っている姿より、なにかを決心した人間が最も美しいことを知っていたのです。

つまりマリィのカードはダビデ像なのだといえます。

・・・冗談です。

兎にも角にも、マリィのカードは誰もが認める価値の高いカード。

すなわち、僕らに対してマリィは結晶作用が起きやすいカードとも言えます。

再販による期待が結晶作用を強める

  • 好きな人から好意があるような反応をされて舞い上がるというのは結晶作用を強めることを意味する

マリィのカードはそもそも封入されているパック「シャイニースターV」が品切れ状態が続き入手が困難な状態です。

ただ、パックの再販の情報が流れたときに、マリィが値下がりするのでは?と予想した人も多かったのではないでしょうか。

僕もそのひとりです。

市場への流入が増えれば、値下がりするというのは普通の考え方です。

ところが、マリィのカードは再販の情報を受けて、さらに値上がりしました。

本当の理由は僕にはわかりません。

でももしかしたら結晶作用の効果かもしれないと考えました。

再販の情報を聞き、僕は「もしかしたらマリィが手に入るかもしれない」と舞い上がりました。

しかし実際には再販で購入できたパックの数もたかが知れていて、マリィを手に入れることができませんでした。

この「再販」=「マリィが手に入るかもしれない」という舞い上がりが結晶作用を強めているのだと考えたのです。

マリィは悪女

  • 相手に強く結晶効果を抱いてもらうためには、悪女になる必要がある

まずはなぜ結晶作用を強めるには悪女になる必要があるかを本の中に書いてある例を使って紹介します。

「たとえば、今、君は八百屋でトマトを買おうとしている。見た目も悪くない、値段も手頃だ。ただ、八百屋のお兄ちゃんに『このトマトください』と言ってお金を払ったら、お兄ちゃんが言った。

『よっしゃぁ!このトマト売れたぁ!』

どんな気持ちになる?」

「・・・嫌な気分になります」

「どうして?」

「それは・・・やっぱり、良いトマトじゃなかったのかなって思っちゃいますから」

ここはすごく納得ですよね。

では逆に、八百屋でトマトを買おうとしたとき、八百屋のお兄ちゃんがこう答えたらどうだろう?

『すみません、そのトマト、予約が入ってるんですよ。代わりにパプリカどうすか?』

君はますますトマトが欲しくなるだろう。そしてその後、八百屋のお兄ちゃんと交渉をしてなんとかトマトを手に入れたとする。そのときの喜びは別格のものになるはずだ。」

トマト自体は変わっていないものの、その振る舞いを変えるだけで、相手の感じる価値が変わってしまう…なかなかに恐ろしい事実です。

「悪女!それは、男に対して『この女は手に入りそうだ』という期待と同時に、『いや、手に入らないかもしれない』という不安を与えることで、『この女は手に入れる価値がある』と思わせ、虜にしていく存在なのだ

もうこれ完全にマリィのことです。

パックを開けるたびにマリィが当たるかもという期待を与えつつ、やっぱり手に入らないという結果を与えられ続けています。

こうして結晶作用が高まり、僕はマリィの虜になっていっているのです。

あなたもそうではありませんか?

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まとめ

ここまでの解説でマリィに対して結晶作用が働いている、すなわちマリィを実像以上に輝かせているということに納得できたでしょうか。

僕のように「マリィがほしい、マリィがほしい」と妄想ばかりしていると結晶作用が強まっていってしまいます。

大勢の人に結晶作用が働いていれば、マリィの価値はどんどん高騰していくかもしれませんね。

恋愛を制するためには結晶作用を制する、それはすなわち冷静になる必要があります。

ただし、常に冷静でいるということは誰かを本当に好きになったことがないと言えるかもしれません。

誰かに対して結晶作用を起こす、つまりその人のことを考えている時間は幸せなわけです。

マリィを手に入れることで損をするか得をするかより、マリィのことを妄想してパックを開けている今が幸せならそれでいいかなとも思いました。

なにも生み出さない記事でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。

次回からはもっとタメになる記事を書くようにします。笑

今回は以上です!

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