【ポケカ】PJCS2021に学ぶ、強いデッキの進化ライン数

進化ポケモン何種類採用してよいのか ポケカ

今回はポケモンカードのデッキ構築に関する内容です。

テーマは「進化ラインを増やすとデッキが事故りやすいのか?」です。

進化を必要とするポケモンには対戦において有利になる強力な特性や技を持っているポケモンが多く、何種類まで進化ポケモンを採用して良いか悩む場面が多いです。

強いからたくさん入れとこうとすると、なかなかポケモンを進化できず、手札に進化ポケモンを持て余すことが多くなかなか悩ましいです。

そこで今回は大会で成果を出す強いデッキの進化ライン数を探ることで、デッキ構築の進化ライン数の目安を見つけていきたいと思います。

デッキ構築時の進化ライン数の採用に迷っている人は参考にしてみてください。

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考察の背景

僕がポケカのデッキを構築するときの流れとしては、以下のような段階を踏みます。

①デッキコンセプト(主役となるポケモン)を決める

②主役をサポートするポケモンを決める

③主役とそれをサポートするカードを回すための周辺パーツを揃える

④試運転、チェック、改善をする

このステップ中の②において、サポートするポケモンの種類をどれくらいデッキに入れるかを毎回悩みます。

例えば、先日TwitterでカイリューV+スイクンV+ルンパッパのデッキを紹介しました。

先程のステップでいうと①においてカイリューVを主役としたデッキを作ろうと思い立ち、②でサポートするポケモンとして序盤を安定して回せそうなスイクンVと火力を最大化するルンパッパを相棒として選びました。

その中で、カイリューVのエネ加速をどうするかが課題になりました。

カイリューV

最大火力の技「ドラゴンゲイル」は水水雷を要求するため、エネルギーの加速手段がほしくなりました。

カイリューのエネ加速手段としてパッと思いついたのが次の3枚。

カイリューのエネ加速

この中でメロン以外はいずれも進化を必要とするポケモンのカードで、すでにルンパッパを採用しているため、進化ラインを増やすことに抵抗がありました。

結局、先ほど紹介したレシピではメロンのみをエネ加速手段に採用し、序盤をスイクンVに任せることで高火力なカイリューを後半にかけて準備する戦略をとりました。

しかし、やはりメロンだけではエネ加速が物足りなく、エネ加速手段の追加を再検討することに。

となると、カイリューまたはユキメノコを採用したいわけですが、進化ラインを増やすことでデッキの安定性が損なわれるのではないかという懸念がありました。

※進化ラインという言葉は以下の図で示したように、進化するカードの種類を表していて、この図ではメッソンとウーラオスの2種類が進化するポケモンなので進化ライン数は合計2となります。

進化ラインの説明

 

進化ラインを増やすとデッキが事故りやすくなるのではないか?

進化ポケモンは対応するたねポケモンが場に出ていなければ、手札で腐るカードになるため、進化ラインが増えることはより手札が腐りやすいデッキ、つまり事故率が高いデッキになると考えていました。

そこで本当に進化ラインを増やすと事故りやすいのかを検討してみることにしました。

ただし、デッキの事故率みたいな高度な数学をする知識は持ち合わせていないため、「大会で結果を出しているデッキ=事故率が低いデッキ」と前提を置いて、先日開催されたポケモンジャパンチャンピオンシップス2021(PJCS2021)で結果を出したデッキレシピをもとに考察していきます。

1日で10戦近くを戦い、勝ち抜いてきたデッキたちですから、爆発力より安定力があるデッキがそろっているはずです。

そこには進化ラインの最適解があるのではないでしょうか。

見ていきましょう。

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PJCS2021 ベスト16以上の進化ライン数

まずはPJCS2021のマスターリーグでベスト16以上をとったデッキレシピの進化ライン数を見ていきます。

すべての入賞者のデッキレシピが集められたわけではないので、サンプル数は10デッキです。

またデッキの型は考慮せずにシンプルにデッキの進化ライン数で見ていきます。

V(GX)進化ライン数毎のデッキ数

V(GX)進化ライン数 デッキ数
2以上 3
1 2
0 5

V(GX)進化ライン数はニアリーイコール主役ポケモン数です。

7割のデッキが進化ライン数1以下、半分が進化ライン0でした。

 

■合計進化ライン数毎のデッキ数

合計進化ライン数 デッキ数
3以上 2
2 3
1 1
0 4

続いて、デッキ全体の進化ライン数を見ていきます。

デッキの半数が進化ライン数1以下になっています。

さて、これだけ見ても進化ラインが多いほど勝ち続けにくいとはいえないですね。

続けてベスト32~64のデッキと比較していきましょう。

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PJCS2021ベスト16以上とベスト32以下のデッキの比較

V(GX)進化ライン数毎のデッキ数

V(GX)進化ライン数 ベスト16以上のデッキ数 ベスト32以下のデッキ数
2以上 3(30%) 5(30%)
1 2(20%) 8(47%)
0 5(50%) 4(23%)

 

合計進化ライン数毎のデッキ数

合計進化ライン数 ベスト16以上のデッキ数 ベスト32以下のデッキ数
3以上 2(20%) 5(29%)
2 3(30%) 5(29%)
1 1(10%) 5(29%)
0 4(40%) 2(12%)

 

比較してみるとより上位に残っているデッキには、そもそも進化ラインを用意しないデッキの比率が多いものの、全体的にはあまり優位な差は生まれませんでした。

全体を見ると、V(GX)進化ラインは2以下、合計進化ライン数としては3以下まででデッキ構築をするとバランスが良さそうです。

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おわりに

今回、デッキに含める進化ライン数の最適解を出すために、PJCS2021で結果を残したデッキレシピを参考に検討してみました。

明確にこの数が良いという結果にはなりませんでしたが、大半のデッキが合計の進化ライン数は3以下におさめているようでした。

その他見えてきた傾向としては、進化ライン数が3種類以上のデッキでは2進化ポケモンは3枚までしか採用されていなく、2進化を4枚採用したデッキは進化ライン数が2種類までとなっていました。

そう考えると冒頭であげたカイリューV+スイクンV+ルンパッパのデッキでは進化ラインを1種類増やせるものの、2進化を2種類はバランスが崩れそうなので、ユキメノコなら採用を検討しても良さそうです。

さて、今回はあまり驚きの結果は出てきませんでしたが、上位入賞者のデッキには学ぶことが多く、次は違った切り口で検証してみたいと思います。

今回は以上です。

最後まで読んでくれてありがとうございます!

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