こんにちは、レオです!
今回は最近ジムバトルに持っていっている《ミュウツーV-UNION》デッキを紹介します。
最近注目されている《ミュウツーV-UNION》のデッキは「チャンピオンズリーグ2023 横浜」でも話題になった《アルセウスVSTAR》と組み合わせて使うデッキだと思います。
シティリーグでも早速結果を出していて環境にあったデッキですが…
この記事ではロスト型の《ミュウツーV-UNION》デッキを取り上げます。
アルセウス型との違いはいくつかありますが、主に以下が挙げられます。
- 《ミラージュゲート》を使用したエネ加速での奇襲性能の高さ
- 《ウッウ》や《ヤミラミ》のような非Vのアタッカーでターンを稼げる
- 「はなえらび」、《アクロマの実験》によるデッキ圧縮
参考までに直近の新弾バトル(16名参加)での成績は以下のとおりで準優勝でした。
- ギラティナVSTAR 勝ち
- キュレムパルキア 勝ち
- ロストバレット 勝ち
- レジギガス 負け
決勝のレジギガスデッキとは相性が悪く負けてしまいましたが、その他の環境デッキには勝てるポテンシャルを持っています。
デッキレシピはこちら。
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構築の経緯
このブログを普段から読んでいただいている方は、僕がダンデリザードンのような非V主体のデッキ等、環境デッキではなくあまり握る人が多くないデッキを好んでいるいるのをご存知かもしれません。
これまでジムバトル等には趣味程度に参加していたのですが、今シーズンは結果を残したい!それには環境デッキから逃げてはだめだ!と思い始め、環境で戦えるデッキを模索しだしたのがそもそものきっかけでした。
とはいえ、練習時間も多く取れないためミラーマッチなどを考慮すると環境デッキをそのまま持っていっても勝ち続けることは難しいのではとも考えていました。
そこでデッキを選ぶときの基準として以下の3つを定めました。
- 環境デッキと戦えること
- 安定感があること
- 相手の不意をつくカードがあること
特に3が大切で、相手の思考の外からの一手のような対戦相手のゲームプランを崩すなにかがあるデッキでないと、練度が高い相手には勝てないなと思ったわけです。
そんなときに出会ったのがこちらのnote。
「ロスト型ミュウツーV Union」と出会わせてくれた衝撃の記事でした。
流行りのロストギミックを採用しつつ、《ミュウツーV-UNION》がHP310あるため《ギラティナVSTAR》や《パルキアVSTAR》からワンパンされにくく、逆にこちらは4エネ300ダメージとVSTARを一撃で倒せるためサイド4枚分の働きが期待できます。
また《ヤミラミ》以上の160ダメージ分のダメカンばら撒きは、「かんしゃくヘッド」なしでHP70の《キュワワー》等を2体持っていったり、HP90の《ジメレオン》含めても相手のシステムポケモンを2体持っていける強みがあります。
さらにはアルセウス型と違い、《ミラージュゲート》で出したターンに攻撃できるので先殴りされる心配がなく、出すタイミングも読まれにくいので相手のゲームプランを崩す一撃を放つことも可能です。
このあたりのメリットから環境デッキに勝てるデッキとして、このロスト型の《ミュウツーV-UNION》デッキを研究することにしました。
今回紹介したデッキは記事のオリジナルデッキをPTCGOで回しながら、対戦相手の傾向や自分のプレイしやすさを考慮して改造したものになります。
採用カード解説
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ポケモン
ミュウツーV-UNION
このデッキの主役カード。特性「フォトンバリア」で《ギラティナVSTAR》の「スターレクイエム 」を防ぐことができ、ダメカン16個ばらまき、デメリットなし300ダメージと強いことしか書いていないポケモン。アルセウス型と違い回復手段をデッキに持たないため、「ユニオンゲイン」や「ちょうさいせい」はほとんど使わず、奇襲に特化した使い方をします。
キュワワー 4枚
特性「はなえらび」でデッキ圧縮とロスト肥やしを行う重要なポケモン。最低2体は並べて《回収ネット》と《あなぬけのヒモ》で特性を使いまわします。終盤に相手の「ロストマイン」の的になるので並ばせすぎないように気をつけたい。スタートしたいカードなので4枚採用。ほとんど経験ないけど「はなえらび」でミュウツーパーツを2枚引いたときは泣きましょう。
ウッウ 2枚
後攻1ターン目からサイドを稼げる優秀なカード。このカードでサイドを1~2枚稼げると対戦が楽になります。サイド落ちも考えると2枚は必須です。
ヤミラミ
HP310以上のポケモンを300まで削って「ファイナルバーン」圏内にしたり、サイドを稼いだりと役割は多いカード。3ターン目以降でダメカンばらまきが必要になったり、ベンチのポケモンを倒してサイドを稼ぎたいときに使いますが、使わない試合も少なくないです。
カビゴン
《ウッウ》の110ダメージと合わせてVSTARポケモンを倒すときに重宝します。またレジギガス戦では数少ない一度の攻撃でサイドを稼げるアタッカーです。「こだわりベルト」を採用していれば苦手な《エンペルトV》や《クワガノンV》を倒せるポケモンでもあるがややハードルは高い。
コオリッポ
レジギガス対策の1枚。PTCGOでもジムバトルでもレジギガスとよく遭遇するので採用しています。《ミラージュゲート》のおかげで「ブロックフェイス」が使いやすく、使えばレジギガスをそのまま完封できる可能性すらあります。
かがやくゲッコウガ
「はなえらび」、《アクロマの実験》に「かくしふだ」まで使えるとかなり速いペースで山札を削りきることができます。《ミュウツーV-union》の奇襲を成功させるためには山の圧縮が不可欠なので有り難い1枚です。また後攻2ターン目には「げっこうしゅりけん」が可能なので、相手の場に《マナフィ》がいなければ積極的に攻撃したいカードです。
ヤレユータン
特性「さるぢえ」を《ポケストップ》と組み合わせれば、手札のミュウツーパーツをトラッシュに落とすことが可能です。また終盤にもベンチにいれば《エネルギーリサイクル》で山札に戻したエネルギーを手札に加えたり器用に使うことができます。
マナフィ
この時代にベンチを守る手段がないのは不安でしかないので必須カードです。
グッズ
ハイパーボール 4枚
ミュウツーパーツをトラッシュし、ミュウツーパーツを持ってこれる唯一のグッズ。《ヤレユータン》+《ポケストップ》が使えないと手札のミュウツーパーツを落とす手段がこのカードしかないのでロストとトラッシュに何枚ずついったかは常に管理しましょう。
バトルVIPパス 4枚
《キュワワー》《かがやくゲッコウガ》《ヤレユータン》を1ターン目に揃えたいので4枚採用。後攻1ターン目で「はなえらび」2回と《アクロマの実験》が使えると《バトルVIPパス》が手札に来る確率は70%を超え、そこに「かくしふだ」や《ポケストップ》が絡めば80%に近づきます。
使えなかったVIPパスもロストするカードを選ぶときの判断の負担を軽くしたり、「さるぢえ」絡めて破棄することも可能だし、《シャクヤ》でサイドに埋めるなどもできるので4枚いれておいて損はないです。
ヒスイのヘビーボール
1枚採用のポケモンが多いので採用。サイド落ちを確認する手間が減るので《シャクヤ》を使う必要があるかないかの判断にも役立つ1枚。ミュウツーパーツを持ってこれたら最高だったね。
ミラージュゲート 4枚
このカードは対戦で2~3枚は使いたいので、ロストに送っていいのは1枚まで。
1枚目は《カビゴン》や《かがやくゲッコウガ》のために2~3ターン目で使用します。
残りの2枚は《ミュウツーV-union》が1ターンで手張りと合わせて「ファイナルバーン」を打つために必要になります。
相手が非Vのデッキで「ファイナルバーン」が不要な場合は2枚で済みますが、《キュワワー》の逃げエネをつける手段にもなるので上手に管理しましょう。
ロストスイーパー
《大きなお守り》や《ビッグパラソル》を剥がす他、自分のスタジアムをロストすることでロストゾーンの数を2枚稼げるカードです。本当は2-3枚採用したいけど枠の都合で1枚。
回収ネット 4枚
「はなえらび」や「かくしふだ」を使いまわしたり、終盤に不要なポケモンを場から除くために使用。ロストデッキでは4枚必須です。
あなぬけのヒモ 4枚
「はなえらび」を使い回す他、《ガラルマタドガス》や《エンペルトV》をバトル場からどかすために必要なカード。終盤はこのカードが実質《ボスの司令》として働くことも多く、相手次第では枚数をしっかり管理しながら戦いたいです。
エネルギーリサイクル
《ミュウツーV-union》を起動するための重要なカード。「かくしふだ」のコストや逃げエネとしてトラッシュに落ちたエネルギーを回収して、《ミラージュゲート》につなげます。ロストしてはいけない1枚です。
ふつうのつりざお
ポケモンをもどしたいときもあるので採用していますが、使用の優先度は《エネルギーリサイクル》のほうが高いです。
ふうせん
「はなえらび」を使い回すために1ターンに1度は逃げるタイミングがあるので重宝するカードです。エネルギーを切って逃げる必要がないので、《かがやくゲッコウガ》や《カビゴン》への手張りする余裕を作れます。
サポート
アクロマの実験 4枚
序盤から中盤にかけて毎ターン使いたいサポート。特に1,2ターン目は必須で使いたいので、《ポケギア3.0》を採用してでも使える可能性を上げたいですが、このレシピでは《マリィ》を優先しています。
マリィ 2枚
雪道マリィは最強の戦術なので採用しています。手札干渉がないと不安になるのですが、自身の動きを強くするのであれば《ポケギア3.0》や《シャクヤ》の2枚目にする考え方もあります。
シャクヤ
サイドからミュウツーパーツを救うためのカード。終盤不要になった手札をサイドに埋めることも可能なので意外と便利な1枚です。
スタジアム
ポケストップ 2枚
参考にしたデッキと大きく違うの採用したスタジアムです。グッズを多く使いたいデッキであることや、「さるぢえ」と絡めてミュウツーパーツをトラッシュできるので採用しています。《エンペルトV》への対応を考えなければ3枚採用したいカードです。
頂への雪道 2枚
《エンペルトV》の対策に入れたカード。雪道4枚のロストデッキが話題になったことに影響を受けて採用しています。《エンペルトV》以上にミュウVMAXデッキへの勝率を上げてくれるカードですが、環境次第では自身の動きを強くする《ポケストップ》を優先したいです。前回作ったダンデリザードンデッキで《ポケストップ》《マグマの滝壺》2-2採用の感触良かったので同じ比率で採用してみています。
エネルギー
基本超エネルギー 5枚
《ミュウツーV-UNION》で3枚、《ヤミラミ》で1枚、1枚はロストに行く前提で5枚採用です。
基本水エネルギー 2枚
「げっこうしゅりけん」で2枚、ロストに行く前提で1枚追加の3枚です。エネルギーは少なすぎると「かくしふだ」が使えないターンが出てしまうので迷いどころ。
その他 候補カード
ネオラントV
《アクロマの実験》に繋げられて、《ミラージュゲート》からワザも打ちやすいので候補です。初手ネオラントではじまるのを恐れて不採用にしています。
ポケギア3.0
《ポケストップ》から《サポート》につなげてアクロマの確率を上げてくれるので枠があれば採用したいカード。1枚入れるだけで救われる試合がある。
こだわりベルト
《ミュウツーV-UNION》のパワーを330まで引き上げたり、《カビゴン》で210まで期待できるので《エンペルトV》や《クワガノンV》を倒せるようになります。
必要な対面がそこまで多くないので見送りました。
ともだちてちょう
《ポケストップ》でサポートが落ちるので回収手段として重宝します。《キバナ》や《ボスの司令》《ツツジ》などを採用する場合はいれたい。
キバナ・ツツジ
《キバナ》はミュウツーのエネ加速を容易にして、《ツツジ》はミュウツーを出したターンに打てると安心感があります。使用できるのが終盤限定になるのでデッキの安定性を考慮して今回は抜いています。
ボスの司令・セレナ
相手の裏のポケモンを呼び出す手段がないので採用の候補です。特に《セレナ》はミュウツーパーツをトラッシュできるし、呼び出したいポケモンがVのみなので注目してましたが使用感があまりよくなく不採用にしました。
メリッサ
ミュウツーをワンパンする火力があるデッキに対して今後試してみたいカード。
デッキの使い方
デッキを使う上でのポイントは以下の通り。
- 1ターン目に《アクロマの実験》を使いたいので後攻を選択
- 非Vのアタッカーでサイドを2枚とる
- 必要に応じて《ヤミラミ》でダメカン調整をする
- 《ミュウツーV-UNION》でサイドを3-4枚とる
1.1ターン目に《アクロマの実験》を使いたいので後攻を選択
1ターン目の動きとしては「はなえらび」2回と《アクロマの実験》を使用することでロストゾーンにカードを4枚以上置くことを目指します。
この流れの中で《バトルVIPパス》が取得できれば、《キュワワー》×2、《ヤレユータン》、《かがやくゲッコウガ》を場に揃えることができます。
これが理想の1ターン目です。
《ウッウ》の「おとぼけスピット」はサイドを取れる状況でなければ無理して狙う必要はありません。
《あなぬけのヒモ》を使っていると大抵の場合、HP120以上のポケモンを前に出されます。
先行になった場合は、ロストゾーンに2-3枚おけて次のターンで《ミラージュゲート》までいけそうだなって感覚になっていれば及第点です。
ちなみに最低限サイド落ちの確認をしておいたほうがいいのは以下のカードです。
- ミュウツーパーツ
- エネルギーの枚数
- サポートの枚数(シャクヤが落ちているか、アクロマは何枚あるか)
- エネルギーリサイクルの有無
2.非Vのアタッカーでサイドを2枚とる
《ミュウツーV-UNION》に期待してよいサイド枚数は3-4枚です。
そのため非Vのアタッカーでサイドを2-3枚とることを目指します。
サイド2枚の取り方として多いパターンは次の3つ。
- 「おとぼけスピット」×2で非Vを2体倒す
- 「おとぼけスピット」+「どっすんグースカ」でポケモンVを倒す
- 「げっこうしゅりけん」で非Vを2体を倒す
2と3のパターンを成立させるために、2ターン目には《ミラージュゲート》の条件となるロスト7枚以上を達成しておきたいです。
《ミュウツーV-UNION》を出す前にサイドを3枚まで進めてしまうと、相手の《ツツジ》で止まる可能性があるので、相手に応じてどこからどこまでを《ミュウツーV-UNION》で倒すかを意識しておきます。
3.必要に応じて《ヤミラミ》でダメカン調整をする
「ファイナルバーン」の300で倒し切れるように必要に応じて《ヤミラミ》でダメージ調整をします。
もしくは「サイコプロージョン」でサイドを2枚進められるような調整も大事になってきます。
《大きなお守り》や《Vガードエネルギー》を意識してVSTARにダメカンを10ずつのせておく保険も必要かもしれません。
4.《ミュウツーV-UNION》でサイドを3-4枚とる
《ミュウツーV-UNION》をプレイする際に、「サイコプロージョン」なら手張り+《ミラージュゲート》、「ファイナルバーン」なら手張り+《ミラージュゲート》×2が必要となるので、手札にそれらのカードを揃えておく必要があります。
このデッキの場合、《ミュウツーV-UNION》を出すタイミングでは山札の枚数が一桁にはなっているので、そこまでハードルは高くないです。
注意するのは山札のエネルギー残り枚数です。
《ミラージュゲート》をちゃんと使うためには基本エネルギーが2種類山札にある必要があるので、事前に《エネルギーリサイクル》を使うなどして山札にエネルギーがある状態にしましょう。
手札のエネルギーを「さるぢえ」で戻してから《ミラージュゲート》もよく行います。
基本的には環境のVSTARポケモンからはワンパンされることがないので2-2でサイドを取れる可能性が高いですが、最近は《頂への雪道》から「スターレクイエム」が飛んでくることもあるので過信は禁物です。
(補足)ミュウツーパーツの落とし方
ミュウツーパーツの落とし方は①ハイパーボールのコスト、②「さるぢえ」+《ポケストップ》の2択になります。
②のほうでトラッシュできるのは理想ですが、《ヤレユータン》が倒されたり、スタジアムを張り替えられたりすると以降使えなくなる手段なので《ハイパーボール》の残り枚数管理は慎重にして、安易に手札の《バトルVIPパス》をトラッシュして《ヤミラミ》を持ってくるみたいな使い方は避けましょう。
PTCGOでプレイしていて《ハイパーボール》が切れて負けた試合が何試合かありました。。
苦手なデッキ
パルキアやロスト系統のデッキとは有利に戦えますが、何度かPTCGOでプレイしていて苦手に感じているデッキは次のパターン。
1.ミュウツーをワンパンするデッキ
《キュレムVMAX》や雪道入りの《ギラティナVSTAR》が苦手です。特にキュレムはHPも高く、火力も高いので、事前にダメカンをばらまいてから《ミュウツーV-UNION》で対峙したいです。
2.レジギガス
こちらの非Vアタッカーをワンパンする上にこちらはワンパンできないので相性が悪いです。《ミュウツーV-UNION》でも《回収ネット》を使われるとサイドを2枚取るターンを作れずに負けます。
《コオリッポ》で対策はしているのでうまく決まれば相手は何もできなくなります。
3.エンペルトV、クワガノンV、ガラルマタドガス
「はなえらび」を止められたり、グッズロックされると何もできなくなります。《エンペルトV》には《あなぬけのヒモ》と《頂への雪道》で対策していますが、なにもできなくされる対戦も多いです。
同じく《クワガノンV》もグッズロックされるので苦手です。こちらは雪道でも《あなぬけのヒモ》でも対策できないので、技を打たれた瞬間に詰みます。運良く攻撃される前に《ミラージュゲート》から《カビゴン》が攻撃できていると何かが起きるかもしれません。
《ガラルマタドガス》は特性を止めるだけでなく、そもそも悪デッキだと《ミュウツーV-UNION》がワンパンされるので苦手という話もあります。
おわりに
ロスト型のミュウツーV-UNIONデッキの解説は以上です。PTCGOでも連勝を重ねられるし、ジムバトル等でも勝ちやすいデッキになっているのでおすすめのデッキです。
同じように特定のカードをトラッシュする必要があり、ミラージュゲートでのエネ加速が活きるという意味でレジギガスVSTARも試してみたいなと最近思っています。
今回は以上です!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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