自己最多62得点を達成したカリーの本「ステフィン・カリー 努力、努力、努力」感想

ステフィン・カリー 努力、努力、努力 自分磨き
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本日、2021年1月4日のトレイルブレイザーズとの一戦で、NBAのスーパースター、ステフィン・カリーがキャリアハイの62得点をあげ、チームを勝利に導きました!

今シーズンのウォリアーズは、チーム2番目のスコアラー(点取り屋)であるクレイ・トンプソンを怪我で欠き、カリー自身も昨シーズンを怪我の影響でほとんどプレイできないことから不安要素満載でのスタートになりました。

ドラフト2位のワイズマン獲得などポジティブな要素がありつつも、スタートしてみれば2連敗からのスタート。

続く2試合を勝利してみたものの、前試合のブレイザーズ戦では25点差の大敗を喫し、「やっぱり今シーズンもだめか…」と肩を落としたファンも多かったはず。

そんな中迎えた本日の試合で大活躍をみせたカリーのパフォーマンスに興奮が抑えきれなかったので、今回は昨年末に書籍「ステフィン・カリー 努力、努力、努力: 自分を証明できるのは、自分だけ 」と絡めてカリーの魅力を語りたいと思います

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この本の著者、マーカス・トンプソンについては、カリーが自身の自叙伝に関する計画を問われたインタビューで「彼は番記者で、僕のキャリアをとても良く知ってるんだ。」と答えていたので、信頼のある著者だと言うことがわかっていました。

NBAが好き、ステフィン・カリーが好きという人に見てもらいたい記事になっています!

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キャリアハイ62得点への予感はここにあった

バスケットボールをやっていてステフィン・カリーの名前を知らない人はいないでしょう。

彼は2年連続でシーズンMVP受賞をした経験があり、2回目のMVPとなった2015-2016シーズンは、NBA史上初の満票でのMVP受賞という偉業も達成している。

彼の代名詞といえば、3ポイントシュート。

彼が2回目のMVPとなったシーズンでは年間402本ものスリーポイントを沈め、これは前年に自身が叩き出したNBA記録の286本を100本以上も上回る大記録でした。

そんな特別な才能の塊でありスーパースターのカリーですが、父親が元NBA選手のエリート、いわゆる良いところのお坊ちゃんであったり、彼の身体的な特徴から、ある一定数のカリー嫌いが存在することも否定できません。

そんなカリーは負けず嫌いであり、舐められることが大嫌いな選手です。

ウォリアーズのヘッドコーチのスティーブ・カーはこう話す。

「ステフは、たしかに才能に恵まれ、また卓越した技術を持っている。しかし、彼の最大の武器のひとつは、競争心だ。ほとんどの人は、彼の態度のせいでそれに気付かないけれどね。だが、彼は信じられないほどの負けず嫌いなんだよ」

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カリーは軽視されることを自分のモチベーションとするタイプの選手です。

本のChapter1では「ベビーフェイスの暗殺者」と題して、2016年1月25日のスパーズ戦でジョナサン・シモンズがカリーにプレッシャーをかける中で一蹴されたシーンや、オスカー・ロバートソンがカリーの成功は、劣った現代バスケを上手く利用しただけと発言した夜に51得点、8アシスト、7リバウンドを達成したエピソードを紹介しています。

普段の陽気なカリーを見ていると負けず嫌いという言葉はマッチしないように思えますが、ジョーダンやコービーと同様に内なる闘志を燃やすタイプのようです。

本日達成した62得点もカリーの闘志が燃えた結果なのかもしれません。

前回の試合でブレイザーズに大敗した後、ブレイザーズのエース、デイミアン・リラードはカリーと比較されることについて以下のように発言してました。

「僕はポートランドでプレーしていて、ビッグチームのような扱われ方をしていない。だからみんなは、僕が今のようなプレーをずっとやっていることを知らないんだ。ステフにやれることは僕にもできる、そんなことをいちいち周りに納得してもらう必要はないと思っている。僕は自分の仕事をやるだけだ」

引用:ステフ・カリーと比較されるデイミアン・リラード「僕が今のようなプレーをずっとやっていることを、みんな知らない」

また今シーズンのここまで不調だったカリーに対しては以下のようにコメントしています。

今のウォリアーズは負傷者がいるし、ステフは若い選手たちと一緒にプレイしている。

今の彼は良い状態でボールを持つのが難しいように見える。

過去4、5年とは異なるよね。

引用:デイミアン・リラードがステフィン・カリーの不調理由について「質の高いポゼッションを得られていない」

不調理由については、ヘッドコーチのスティーブ・カーも同意していたので、どこまでカリーに影響を与えたかはわかりませんが、こういったカリーに対する発言が出た後の試合はなにか起きるとウォリアーズファンの中には予感していた人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、62得点もとるとは誰も想像できなかったと思います。笑

試合後のこのシーンからはカリーとリラードの二人がお互いをリスペクトし、高め合う存在であることが伺えますね。

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ステフィン・カリーの魅力

ステフィン・カリーを語るときに3ポイントシュートは欠かせない要素ではあるものの、その異次元のシュートを成し遂げるためには、シュート力以外のカリーに目を向ける必要があります。

この記事では、スポットライトの当たりにくいカリーの魅力を紹介していきます。

ステフィン・カリーは誰よりも走る

カリーをよく見ている人なら、その凄さはシュート力よりもむしろオフボール、つまりボールを持っていないときにあるということがわかると思います。

僕がこの事実を初めて知ったのは、「NBAのデータ見ながら語ります!」というブログの以下の記事でした。

ステフ・カリーは汗をかく – NBAのデータ見ながら語ります!

この記事の中で、カリーは誰よりも汗をかくとして、4年連続で試合で30分以上プレイする選手の中ではカリーがもっとも動いていることをオフェンス平均移動速度を使って示してくれていました。

ステフ・カリーのシュート力は素晴らしい

しかし、それは少し違うんだ。「誰よりも走っているのに、シュート精度が落ちない」ことに注目すべきなんだ。

そんなカリーの試合を見ていると、カリーが動くだけでディフェンスの選手が引き寄せられ、味方にスペースが次々に生まれてくることがわかります。

今シーズンの不調はリラードが言うように、このオフボールが効果的に機能していないことが原因でしょう。

カリーのつくるチームケミストリー

アンドレ・イグダーラは、サクラメント・キングスやデンバー・ナゲッツからのより大きい金額のオファーを断った。その理由の一部も、カリーと一緒にプレーしたかったからだ。2013年のウォリアーズとナゲッツのプレーオフ1回戦のシリーズ後、イグダーラは、オラクルでコート上の選手のあいだを縫うように進み、カリーを探した。イグダーラは、カリーの身の振る舞い方をどれほど尊敬していたかを伝え、しっかりとハグをした。その3ヶ月後、イグダーラはウォリアーズの一員となっていた。

マーカス・トンプソンⅡ(2020) .  ステフィン・カリー 努力、努力、努力: 自分を証明できるのは、自分だけ ごま書房新社

カリーのソフトな部分はしばしば批判の対象となるが、カリーのスタイル、雰囲気がウォリアーズの魅力です。

カリーは味方のプレイヤーが素晴らしいプレイをしたときは子供のように喜ぶし、自身の持つ1試合の3P記録を相棒のクレイ・トンプソンが超えたときも全身で喜びを表現していました。

その雰囲気はチームメイトだけなく、ファンにも伝播し、カリーの3Pがただの3Pではなく、アリーナの雰囲気を一気に変えるだけの魅力を作り出します。

同じようにチームメイトに好かれていたプレイヤーとして、僕の一番好きなNBA選手のスティーブ・ナッシュがいました。

ナッシュやカリーのように強烈なリーダー像とは異なるが、チームをレベルアップさせる柔軟なリーダーシップを持つ人間性に憧れる人は少なくないのではないでしょうか。

夫として父としてのカリー

確かに、カリーとアイーシャは例外的なのだが、なぜそんなにうまくいくのかには理由がある。その秘訣は、できるだけ普通でいようとしていることだ。贅沢な生活ができる状況にあるにもかかわらず、できるだけシンプルにいようという点にこだわっていた。

マーカス・トンプソンⅡ(2020) .  ステフィン・カリー 努力、努力、努力: 自分を証明できるのは、自分だけ ごま書房新社

カリーのインスタグラムを見ると、奥さんのアイーシャや子どもたちとのたくさんの写真が並んでいます。

実際にウォリアーズの試合やインタビューを見ていると、カリーの家族がよく映っていることに気付くと思います。

本の中でもカリーがどれだけ家族との時間を大事にし、そして娘のライリーの行いをすべてを受け入れ、愛していることが書かれています。

試合後のインタビュー、つまりビジネスの場であっても娘が一緒にいたいと言えば、同席させてしまうほどです。

パパの書くブログをテーマにしている僕としても見習うべきところが多いです。

こういったスポットライトのあたる試合とは別のところにも、なぜカリーが人々を惹きつけるのかの理由が本の中で描かれていました。

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まとめ

今回は、NBAのスーパースター、ステフィン・カリーがキャリアハイの62得点を記録したことを受けて、彼について書かれた本「ステフィン・カリー 努力、努力、努力: 自分を証明できるのは、自分だけ 」とあわせてカリーの凄さと魅力を紹介してみました。

今回のカリーの活躍で、今シーズンのウォリアーズはまだまだ楽しめそうな予感がしてきました。

今日の試合でカリーに興味を持った人も、いままでカリーを応援してきた人もこの本を読んで、カリーの試合の背景にあるストーリーまで味わってみてはいかがでしょうか。

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今回は以上です!

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