仕事に役立つマンガの名言 | リアル 15巻 | 原点

リアル15巻 自分磨き
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本日の名言・名セリフ

道がわからなくなったら 原点にもどりなさい

戸川 清春の母(リアル 15巻)

この記事では、リアル15巻を読んで心が揺さぶられたこのセリフについて、僕の感想をまとめていきたいと思います。

他人の感想を聞くことによってマンガを読む楽しみが損なわれる方、これからこのマンガを読むのでネタバレ勘弁っていう方は、読むのをストップしてください。

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マンガ概要

バスケットボール

「リアル」とは「現実」を意味し、登場人物が向き合う現実との戦いや葛藤などが概念となっており、障害、車いすバスケットボール、人生観などについて主に描写されている。

リアル – wikipedia

リアルはスラムダンクの作者、井上雄彦さんの書いた青年マンガです。

この物語もバスケットボールが物語の題材として書かれていますが、いわゆるバスケ漫画ではなく、3人のメインキャラクターが障害、車椅子バスケットボール、自分の人生観について思い悩み、足掻く様子がリアルに描かれています。

記事冒頭のセリフは3人の主人公の内の1人、戸川 清春の亡き母が息子によく言っていたという言葉です。

戸川は短距離走の有力選手でしたが、骨肉腫により右脚を切断し車椅子バスケットボールと出会った青年。

彼の所属する車イスバスケチーム「東京タイガース」は打倒ドリームスを目標に大会に挑んでいたが、初戦の相手ウォリアーズにいいところなく完敗を喫してしまいます。

そのウォリアーズの次戦の相手がドリームス。

下馬評ではウォリアーズ有利の予想も、結果はドリームスの勝利。

「打倒ドリームス・・・まだそれを言える奴いるか?」と戸川らタイガースの面々はショックを受けていました。

そんな中、母親の命日にお墓参りに行った戸川は、陸上部時代の夢をよく見ていたことから母親に「原点にもどりなさい」と言われているように思い、ある決心をするというのが15巻のお話です。

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このセリフから受けた影響

ゴール

このセリフは3人の主人公の内の1人、戸川の亡き母のセリフですが、「原点にもどる」という言葉は、15感を通して、他の2人の主人公、野宮 朋美と高橋 久信のテーマにもなっています。

特に今回は高橋 久信にフォーカスして感想を書きたいと思います。

高橋もまた戸川のように交通事故により下半身不随となり車椅子バスケットボールと出会った青年です。

交通事故以前は自らを「Aランク」とした上で周囲の人間をランク付けする癖があり、学業、運動能力、容姿に優れ、他人を見下すような人間でした。

しかし、交通事故で下半身不随になったことで自らが底辺に落ちたと感じ絶望してしまいます。

15巻までの物語では、そんなAランクから底辺に落ちたと感じていた彼が、両親や彼女、入院して同じ施設になった花咲・白鳥などと共に、少しずつ現実を受け入れ、前に進んでいく様子が描かれています。

必死にリハビリ・トレーニングをし、今は車椅子が俺の脚といえるまで、バスケの基礎、フットワークに変わるような車椅子の訓練を乗り越え、ようやくボールに触るときが来ます。

事故前は優秀なバスケットプレーヤーだった彼は「バスケでは負けねえ」と意気込むも、車椅子でのシュートは全然間隔が違い、車椅子から両手を離してシュートをすることに恐怖を感じてしまいます。

手にマメをつくりながら努力してきたが「人生で最も無駄な5ヶ月だった」と壁にぶつかり夜の公園で落ち込む彼は、知らないうちに輩に囲まれてしまいます。

・・・

必死に努力して何かを達成したけど、その先にさらに大きな壁があることを知って膝をついたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

僕の場合は、仕事でそんなことばかりです。

成果を上げて現場のエンジニアからプロジェクトリーダーやマネージャに昇格したときも、求められるスキルの違い、多様性に萎縮し、立ち止まってしまうことがありました。

ステージが上がるとはそういうことだと思います。

ひとりのプレイヤーとして優秀だとしても、ステージが上がり、別のフィールドで戦うときはその領域においては初心者同然。

いままでの実績・実力にいつまでも執着していると、次のステージで成果を出すことは用意ではありません。

挫折したときこそ初心にかえりなさいと言われます。

自分の実力に自信がある人ほど、高橋というキャラクターに感情移入してしまう気がします。

そしてこの15巻の高橋の物語は今まさに躓いている僕にヒントを授けてくれました。

・・・

夜のバスケットゴール

高橋はプライドが高く他人を見下す嫌味なやつだと紹介してきましたが、小学生時代の彼はバスケットボールに夢中で真面目な努力家の少年でした。

父親とバスケすることが大好きで、そんな父親が教育方針の対立から家を出てしまい一緒にバスケができなくなったときのリアル6巻での彼の言葉もまた印象的てきで、思わず涙してしまったのを覚えています。

ぼくは父さんが帰ってきてもらったら見てもらいたいものがあります。

ものといっても物じゃありません。

ぼくです。

父さんぼくはレッグスルーができるようになりました。

高橋 久信(リアル 6巻)

彼の原点は、大好きな父親に自分がバスケを上手になる姿を見てもらうことだと思います。

それは先程の場面の後、傷ついた高橋の元に彼女のふみかを始め、同じ施設の花咲、そして白鳥が駆けつけた場面からの感じました。

「俺たちは知っているぞ おめーのがんばりを」

「どこにいても知ってるぞ 大丈夫だ高橋君」

そんな白鳥の言葉にプライドの塊の高橋が号泣します。

がんばりを知っている、自分の努力を見てくれている人がいる、それが彼の原点なんだと感じるシーンでした。

仕事でも好きなことでも、自分が成長していき新しい景色が見えてくると自分の原点を見失ってしまうことありますよね。

思い悩み、足が止まってきて進む道がわからなくなってきたときこそ、自分の原点、がんばる源はなんだったのか、振り返ってみようという気持ちになるシーン・セリフがリアル15巻にはありました。

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まとめ:前巻の発売から6年だって

リアル15巻ですが、14巻が発売したのが2014年、約6年ぶりの発売とのことでした。

間が空きすぎてそもそものストーリーを忘れてしまい、前巻から読み直しが必要でした。笑

実際にマンガのレビューもその類の酷評が多くなっていますね…

個人的にはリアルというマンガは単純にストーリーを楽しむものではなく、1つ1つのセリフや場面を通して、自分に問いかけてくるような漫画に思えます。

6年空いたことで今の自分に刺さる言葉になっていたり、他とは違った楽しみ方ができました。

この記事では僕なりの感想を書いてみたので、あなたの感想やご意見も聞かせてもらえると嬉しいです!

今回は以上です!

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